原因(アレルゲン)
アレルギーを引き起こしている原因物質(アレルゲン)によって症状が出る時期が異なります。アレルギー性鼻炎は、アレルゲンがあるときにしか症状は出ません。
一年中症状が出る(通年性):ハウスダスト、ダニ、カビ、昆虫(蚊、蛾、ゴキブリなど)、ペット(犬、猫、ハムスターなど)
季節性がある:花粉(ハンノキ、スギ、ヒノキ、ハルガヤ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、アキノキリンソウなど)
ただし、アレルゲンはひとつとは限りません。複数のアレルゲンがある人もいます。
診断
アレルギーがあるかどうかを調べる検査:鼻汁中好酸球検査、血液検査(RISTなど)
何のアレルギーか(アレルゲン)を調べる検査:血液検査(RASTなど)、皮膚テスト
治療
まずは、アレルゲンをできるだけ寄せ付けない日常生活の工夫(セルフケア)が大切です。
アレルギー性鼻炎は、根治することが困難なため対症療法が中心になります。
・抗アレルギー剤の内服
抗アレルギー剤は、鼻づまりに強いタイプとくしゃみや鼻水に強いタイプがあります。
くしゃみや鼻水を止める働き(抗ヒスタミン作用)の副作用が眠くなります。作用が強いものから眠気がおきにくいものまでいろいろな種類があります。抗ヒスタミン作用を持たない抗アレルギー剤や漢方薬は眠気の副作用がありません。
それぞれの人が自分にあった薬を見つけることが大切です。いい薬が見つかったら変更する必要はありません。
・点鼻薬
ステロイド系の点鼻薬は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり全般に効きます。一般的に内服薬で充分症状がとれない場合に、補助的に使用されます。血管収縮剤は、鼻づまりを一時的に改善します。よく効きますが、長期に連用すると副作用が出るため、注意が必要です。
・手術
最近は、レーザーなどを利用して日帰りで手術を行なう方法がされるようになりました。充分な効果が得られない場合は、入院の上行なう手術が必要です。
免疫療法
唯一根治が期待できる治療法ですが、長期に繰り返し通院する必要があります。
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