二階堂耳鼻咽喉科(耳鼻咽喉科 アレルギー科 禁煙治療) 広島市西区三篠(みささ)
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耳鼻咽喉科で頻度の高い病気に対する説明と、患者様からよく受ける質問をまとめて二階堂耳鼻咽喉科Q&Aを作りました。
医院では患者様が自由に持ち帰っていただけるように印刷したものを受付カウンターの上に置いていあります。
 
急性中耳炎
滲出性中耳炎
耳そうじの方法
めまい
騒音性難聴
補聴器

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療
鼻血の止め方
アレルギー性鼻炎
花粉症の早期治療
花粉症のセルフケア
口呼吸

くすりの話
インフルエンザの予防接種
禁煙治療

○抗生剤

抗生剤は細菌を退治するための薬です。(ウィルスには効きません。)通常3~5日間処方されると思いますが、それは細菌を退治するのにそれぐらいの期間かかるからです。抗生剤は飲み方(1日2回とか3回とか)を守って治るまで続けて下さい。抗生剤を飲む回数や量が少なかったり、途中で薬を中止したりして、充分殺菌できていない場合は、生き残った細菌が再び増殖してしまいます。殺菌が充分に行われないことが繰り返されると耐性菌という抗生剤が効きにくい菌が増えていきます。近年、実際に耐性菌が増えて感染症が治りにくくなっています。耐性菌を今以上に増やさないために、適切な抗生剤の使用が求められています。副作用などの問題が無ければ、処方されている抗生剤は飲みきってください。効いていない場合は抗生剤を変更しなくてはいけないので再診してください。

最近は、特別な場合を除いて抗生剤を細菌感染の予防のために使うことは行いません。


○副作用

薬を使う多くの方が心配されるのは副作用です。治療目的で使った薬で体調が悪くなっては元も子もありません。副作用に対しては充分に注意を払うべきだと思います。しかし、実際には通常の病気の治療に使う薬で重い副作用が出ることはまれです。副作用を心配するあまりに適切な治療ができなくなるのも困ります。そこで、過去に副作用が出たことのある薬は記録を残して、診察時に医師に伝えてください。薬の名前やどんな副作用が出たかを伝えていただけると大変助かります。お薬手帳を活用することは有効な手段です。また、使用した薬で副作用かもしれないと思われる症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談してください。


○薬剤情報

診察時に服用中の薬(薬の名前)を教えていただけると助かります。薬の飲み合わせのチェックに必要ですが、それだけでなく相反する作用の薬の処方を防いだり、同じような作用の薬が重複して処方されることを防いだりすることができます。また、同じ病気を治療している場合も薬の内容を知ることが新たな治療の参考になります。受診時には是非お薬手帳などの薬剤情報を持ってきてください。

副作用をチェックしたり、薬の飲みあわせをチェックしたりするために、是非お薬手帳を活用してください

○妊娠と薬

 患者さんから妊娠中なので薬が飲めないと言われることがあります。薬を使うことで胎児に影響があるのではないかと不安になったり、何かトラブルになった時に自分が薬を使ったからいけないのではないかと不安になったりするようでは困ります。薬が胎児に悪い作用をしてはいけませんが、実際には一般の人が思っているほど薬は危険なものではありません。風邪薬、頭痛薬、胃薬などではほとんどの薬がまず問題ありません。体調が悪い事は、妊娠にとって良くないので安全な薬を使って早く元気になるという考えも必要です。ですから、薬の影響を心配するあまりに必要以上に我慢しないで下さい。処方された薬を使うのが不安な場合は、主治医か産婦人科医、薬剤師に相談してください。

○妊娠1カ月(最終月経から次の月経予定日まで)

 一部の残留性のある薬を除き、この時期に飲んだ薬は問題ありません。

○妊娠2~4カ月(次の月経予定日から約2カ月)

 赤ちゃんの体系や臓器が作られるため、最も薬の影響を受け安い時期です。

○妊娠5~7カ月

 妊娠中期は比較的安全な時期です。

○妊娠8~10カ月

 後期になると、薬が赤ちゃんに移り、直接的な作用を受け安くなります。鎮痛剤、安定剤や睡眠薬の連用は要注意です。


○授乳と薬

授乳中のお母さんが薬を使うとほとんどの薬は母乳に入りますが、その量はわずかで、母乳を通して赤ちゃんに害が出る可能性は低いと思われます。風邪などの日常的な病気に処方される薬は、授乳中であってもほとんどの場合心配ありません。母乳栄養は感染予防や免疫系、神経系発達に対する優れた効果がありますし、母児間の愛情を深める効果もあります。不必要な薬は飲まないにこしたことはありませんが、薬の害を心配するあまり、授乳を中止する、必要な薬を飲まないなどではいけません。医師はできるだけ安全な薬を処方します。心配なことがあれば自分だけで判断せず、医師や薬剤師に相談してください。

授乳を続けてもよい場合でも、念のために赤ちゃんの様子をよく観察してください。母乳の飲み具合、眠り方、機嫌、便の状態などに注意してください。もし、決まった時間に母乳を飲まない、1回の睡眠時間が異常に長い(4時間以上)、うとうと状態が続く、変にぐずる、下痢、発疹など普段にない症状が見られたら早めに医師に相談してください。

 


○子供の薬の飲ませ方

飲み薬が治療の主体なので、子供が薬をのんでくれないと、治療法が大きく制限されてしまうことになります。保護者の方も大変苦労されている場合があります。薬を飲むのが苦手な子供に薬を飲ませる工夫を紹介します。

まず大切なことは薬を飲む雰囲気作りです。子供をその気にさせてください。子供に話しかけるように薬の必要性を話しながら(例えば:この薬を飲むと鼻が止まって楽になるよ。など)飲ませてあげてください。そして頑張って飲んだ時にはしっかりほめてあげてください。それだけでも違ってくる場合があります。

●一般的な薬の飲ませ方

・少量の水に溶いてスプーンやスポイトなどで飲ませる。(薬を水で溶いた場合は長く置かないで下さい)

・薬を湿らせて煉って団子状にして口に入れる。

・指を湿らせてくすりを指につけて子供の口の中に塗りつける。

●工夫

・砂糖や練乳、チョコレートシロップ、などで味を工夫する。

・プリンやアイスクリームなどに混ぜる。(薬によっては混ぜてはいけないものがあります)

・診察の時に子供が薬を飲んでくれない事を伝えていただくと可能な範囲で薬の種類を変えたり、量を少なくしたり、袋を分けたり工夫しますので医師や薬剤師に相談して下さい。