二階堂耳鼻咽喉科(耳鼻咽喉科 アレルギー科 禁煙治療) 広島市西区三篠(みささ)
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耳鼻咽喉科で頻度の高い病気に対する説明と、患者様からよく受ける質問をまとめて二階堂耳鼻咽喉科Q&Aを作りました。
医院では患者様が自由に持ち帰っていただけるように印刷したものを受付カウンターの上に置いていあります。
 
急性中耳炎
滲出性中耳炎
耳そうじの方法
めまい
騒音性難聴
補聴器

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療
鼻血の止め方
アレルギー性鼻炎
花粉症の早期治療
花粉症のセルフケア
口呼吸

くすりの話
インフルエンザの予防接種
禁煙治療
 

騒音性難聴(ヘッドフォン難聴)

騒音性難聴は、大きすぎる音を聞いて内耳の感覚細胞が麻痺もしくは破壊されることで起きま す。一度破壊された感覚細胞は再生されず、その機能を失ってしまいます。つまり、治りません。また、特にライブハウスやクラブ、コンサート、ヘッドフォン などで大音量かつ長時間にわたり音楽を聴いて生じる難聴をヘッドフォン難聴と呼ぶこともあります。 

 

難聴を引き起こす因子としては、
1)大きい音量で聴くこと
2)長時間続けて聴くこと
3)高い周波数の音を聴くこと
の3つの要素が挙げられます。
困ったことに難聴が起こっていても、すぐに気づくとは限りません。難聴が一部の周波数に限られた場合には、かなり進行した状態にならないと気づかない場合もあります。

 治療法について
残念ながらヘッドフォン難聴の治療法はありません。〔ただし、大きい音を聞いた直後に起こる急性(音響障害)の場合は治る可能性がありますので、早め(数日以内)に耳鼻科を受診してください。〕

 予防法は?
・治療法がないので、いかに聴器を守るか、聴力管理を行うかが大切です。すなわ ち、85dB以上の音量は要注意です。100dBの音を1日15分以上聴くと難聴になりやすいといわれています。騒音職場では、それぞれの職場で決められ た騒音の予防策があると思います。それをできるだけ守ることが大切です。
・音楽は適切な音量で聴きましょう。定期的に音楽を止めて耳を休ませることも必要です。
・急性の難聴ばかりでなく、習慣的に長時間音楽を聴く、騒音職場で働くなど、慢性的な音の暴露によりゆっくりと発症する場合もあります。

 よく有る質問
『テレビの音や音楽をヘッドフォンやイヤホンを使って聴くことが難聴の原因になるのではないか』と質問されることがあります。ヘッドフォンやイヤホンを使うこと自体が悪いわけではありません。適切な音量で聴きながら時々耳を休ませてあげれば心配ないと思います。

 最後に、騒音の目安をみてみると、
100dBは列車が通過するときの高架下、電車の駅
90dBは大声による独唱、騒々しい工場内
80dBは交差点、マーケット、国道、地下鉄の車内
60dBはレストラン、大きな商店、ホテルのロビー、普通の会話
40dBは深夜の町、図書館
となっていました。