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耳鼻咽喉科で頻度の高い病気に対する説明と、患者様からよく受ける質問をまとめて二階堂耳鼻咽喉科Q&Aを作りました。
医院では患者様が自由に持ち帰っていただけるように印刷したものを受付カウンターの上に置いていあります。


急性中耳炎
滲出性中耳炎
耳そうじの方法
めまい
騒音性難聴
補聴器

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療
鼻血の止め方
アレルギー性鼻炎
花粉症の早期治療
花粉症のセルフケア
口呼吸

くすりの話
インフルエンザの予防接種
禁煙治療

めまいについて

症状

めまいの多くは平衡感覚の異常による症状です。ぐるぐる回る感じが典型的な症状です が、体が揺れる感じや落ちていく感じ、ふわふわする、ふらつく、歩くと片方に寄っていくなどの症状を感じる場合もあります。原因として一番多いのが内耳の 異常によるものですが、脳や循環器の異常などでもめまいが起こることがあり、注意が必要です。

注意を要するめまい

脳梗塞や脳出血など脳の病気から来るめまいが最も危険です。最近は緊急に治療を行うと救命できる場合や後遺障害を軽くできる場合もあるので、脳の病気が 疑われる場合は出来るだけ早く専門医にかかる必要があります。めまいと共に、激しい頭痛がある、呂律が回らない(思ったように言葉が出ない)、触った感じ や痛みの感じ方などの感覚がおかしい、体が思うように動かない、意識が無くなるなどは特に疑わしい症状です。典型的でない場合もありますので、不安な場合 は早く病院を受診してください。
脳の病気ほどの緊急性はありませんが、めまいを伴う突発性難聴は早期診断が必要です。突発性難聴は早く治療(特に1週間以内)を開始したほうが治る確率 が高い疾患です。難聴や耳鳴り、耳がふさがる感じなど、耳の症状を伴う場合は早期に耳鼻科を受診してください。

めまいが起こった場合は

めまいが起こった場合は、出来るだけ楽に感じる姿勢で、安静にしてください。しばらく安静を保って症状が落ち着くかどうか様子を見てください。この時め まい症状の出方の特徴(例えば上や下を向くと悪いなど症状が悪化する向きがある、右や左耳を下にして横になると悪い、寝たり起きたりした時に発作的に症状 が出るなど)と、耳の症状(難聴、耳鳴り耳がふさがる感じなど)の有無を覚えておいていただくと診断に大変役に立ちます。

めまいの診断

めまいの診断には、問診が非常に重要です。いつから症状があるか。はじめてか繰り返しがあるか。悪くなっているか、軽くなっているかの経過。めまいの症状は発作的か持続的か。症状を悪化させたり軽くしたりする体位があるか。耳の聞こえに関する症状があるか。などをお聞きします。
次に聴力検査やめまい検査を行います。診断につながる特徴的な結果が出ればハッキリした病名を告げることができますが、実は異常所見が無い場合やあっても 明確な診断名につながらない場合が少なくありません。症状があるのですから異常が無いのではなくて、検査にはひっからないと考えます。
症状が強いときに来院することは難しい場合も多いですが、症状があるうちに受診していただいたほうが異常が見つかる可能性が高くなります。

2次的な事故に注意

めまいはめまいがしたために起こる2次的な事故(交通事故や高いところからの転落、転倒によるけがなど)にくれぐれも用心してください。