ワクチンはどのくらいの間有効なのでしょうか。
予防接種後3~4週間で有効になるそうです。その効果は5~6ヶ月ぐらい続くといわれています。
それではいつ頃予防接種をするといいのでしょうか。
早い年で12月頃からインフルエンザの流行が始まり、3月頃まで続くことが多いので11月ごろ予防接種をするというのが一般的です。12月末までに予防接種を終えることを目安にするのが一番いいと思います。
ワクチン接種による副反応は?
約20%の人に注射した場所が腫れたり、痛くなったりします。5~10%の人に軽い発熱や体がだるいなどの症状が現われます。通常は2~3日で落ち着きます。また、卵アレルギーの人はショックを起こす危険性があるので原則として注射できません。
予防接種の回数と1回の注射量について。
予防接種の有効性の面から日本では13才未満は2回予防接種をすることが決まっています。平成23年度の13歳未満の予防接種は昨年までより1回の注射 量が増量され、年齢区分も変更されました。6か月以上の乳児に対しても適応となるワクチンができました。
妊婦さんに関してもインフルエンザにかかりにくくするので予防接種をしたほうがよいという考えも有りますが、ワクチンの添付文書には妊娠中女性に対して はの安全性が確立されていないと記載されていますので、当院で積極的に接種はしていません。ただし、産婦人科の主治医の許可がある場合は接種を行う場合も あります。まず、産婦人科のかかりつけ医に相談してください。
「タミフル」について。
インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後の異常行動が社会問題になっています。「タミフル」の使用を10歳以下の未成年者には、原則差し控えるように厚 労省から通知されています。「タミフル」以外にも「リレンザ」、「イナビル」や漢方薬などの治療薬がありますので、それらを使って治療することができま す。治療薬を使っていなくても異常行動を起こした報告がありますので、インフルエンザにかかった場合は注意してください。注射薬や吸入薬で新しい薬が発売 されましたので選択肢が増えました。
尚、「タミフル」は、健康な人がインフルエンザにかかった場合、発熱期間を1~2日短くする効果が認められています。
インフルエンザの出席停止期間が変更されました
平成24年4月1日からインフルエンザの出席停止期間が変更されています。以前は解熱後2日間が出席停止期間でしたが以下のように変更されています。
小中高校、大学生
発症後5日経過し、かつ解熱後2日間
幼稚園
発症後5日経過し、かつ解熱後3日間
つまり、発症後1~2日で解熱しても5日間は休まなくてはいけません。4日以上発熱した場合は、発熱期間+2日(幼稚園は3日)休まなくてはいけません。
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