二階堂耳鼻咽喉科(耳鼻咽喉科 アレルギー科 禁煙治療) 広島市西区三篠(みささ)
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耳鼻咽喉科で頻度の高い病気に対する説明と、患者様からよく受ける質問をまとめて二階堂耳鼻咽喉科Q&Aを作りました。
医院では患者様が自由に持ち帰っていただけるように印刷したものを受付カウンターの上に置いていあります。
 
急性中耳炎
滲出性中耳炎
耳そうじの方法
めまい
騒音性難聴
補聴器

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療
鼻血の止め方
アレルギー性鼻炎
花粉症の早期治療
花粉症のセルフケア
口呼吸

くすりの話
インフルエンザの予防接種
禁煙治療
 

滲出性中耳炎について

 

 症状 
飛行機に乗ったときや、高いところにあがったときに起こる、耳がつまった感じや 軽い難聴が起こります。通常痛みはありません。しかし、子供はほとんどの場合症状を訴えません。耳を触るとか、聞きかえしが多い、テレビの音が大きいなど の症状が出ることがありますので、このような症状がある場合は要注意です。

 

 原因
中耳に弱い炎症が持続している状態です。そのために中耳に滲出液がたまった状態 になっています。急性中耳炎に引き続いて起こる場合もありますが、いつの間にかなっていることもあります。中耳と鼻の奥をつなぐ耳管の働きが悪くなると中 耳炎を起こしやすくなり、また、治りにくくなります。鼻の調子が悪いときに耳管機能が悪化して滲出性中耳炎になるリスクが高くなります。小児は大人に比 べ、耳管機能が未熟であるため滲出性中耳炎になりやすいのです。

 治療
子供の場合は、通常まず内服薬で治療します。鼻の調子を整えたり、耳管機能を正 常化したりする働きのある薬を飲んでいただきます。1から2ヶ月内服治療を続けても治らない場合は、鼓膜切開を考えます。大人の場合は、自覚症状を強く訴 える方が多いことや、鼓膜切開に対する拒絶反応が弱いことから、早期に鼓膜切開を行なうこともあります。鼓膜切開しても治らない場合や、外来での鼓膜切開 が出来ないような場合(赤ちゃんなどでじっとしていることができないなど)はチュービングを行ないます。原則は外来で鼓膜麻酔下に行いますが、赤ちゃんな どは総合病院に依頼して全身麻酔下に行います。
耳管機能は8から10歳で成熟するといわれています。中耳炎を繰り返す子供さんや治りにくい子供さんは8から10歳の年齢になるまで注意が必要です。
繰り返す場合や難治性の場合は、口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)やアデノイドの手術が必要となることもあります。

 その他の注意
子供の場合は、症状を訴えることがほとんどありませんので、鼓膜を見て治っているかどうかの確認が必要です。鼓膜が正常化するまで診察させてください。
中耳炎は必ず繰り返すわけではありませんが、繰り返す子供さんがいることも事実です。特に、繰り返し中耳炎になる子供さんや、一度かかると治りにくい子供さんは風邪をひいたときや鼻の調子が悪いときは注意してください。気になるときは診察させてください。