二階堂耳鼻咽喉科(耳鼻咽喉科 アレルギー科 禁煙治療) 広島市西区三篠(みささ)
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耳鼻咽喉科で頻度の高い病気に対する説明と、患者様からよく受ける質問をまとめて二階堂耳鼻咽喉科Q&Aを作りました。
医院では患者様が自由に持ち帰っていただけるように印刷したものを受付カウンターの上に置いていあります。
 
急性中耳炎
滲出性中耳炎
耳そうじの方法
めまい
騒音性難聴
補聴器

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療
鼻血の止め方
アレルギー性鼻炎
花粉症の早期治療
花粉症のセルフケア
口呼吸

くすりの話
インフルエンザの予防接種
禁煙治療
 

急性中耳炎について

 

 症状
耳痛(多くの場合相当強い痛みがあります)、耳だれ、耳がつまった感じ、難聴、発熱など

 

  原因
耳と鼻をつないでいる耳管という管を通って、鼻から耳に細菌が入って、中耳で炎 症を起こすことが主な原因です。(ウイルスが原因の場合もあります。)鼻が悪いときに中耳炎になりやすくなりますので、注意が必要です。特に子供は耳管機 能が未熟なので中耳炎を起こしやすい傾向があります。8歳から10歳の年齢で耳管機能が成熟するため、このぐらいの年齢になると中耳炎を起こしにくくなり ます。中耳炎を引き起こす主な起炎菌として、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラキセラ・カタラリスがあげられ、三大起炎菌といわれます。最近はこれらの 菌が抗生物質に対して抵抗力を持つようになり(耐性化)、治りにくいケースが増えています。そのため抗生物質の適正使用が重要になっています。

 治療
炎症を鎮めるために抗生物質が使われます。細菌の耐性化を誘導しにくいペニシリ ン系抗生物質が見直されています。感受性のある抗生物質を使用し、治ったらだらだら抗生物質を使用しないことが大切です。治りにくい場合や、繰り返す場合 は菌検査を行います。細菌は耳管を通って中耳で炎症を起こすので、菌検査は鼻の奥の突き当たり、耳管の鼻側の入口付近から菌を採取します。鼻から綿棒を入 れて菌を採ります。

 治療経過
通常中耳炎の痛みや発熱などの激しい症状は長く続きません。半日とか一日とかで ほとんどの場合落ち着きます。炎症が落ち着くと鼓膜の向こうに水がたまった状態になります。この時、大人は飛行機に乗ったときや,高いところに行ったとき になるような、耳がふさがった感じを訴えます。しかし、ほとんどの子供は症状を訴えません。子供は訴えが無くても治っていないことがありますので、鼓膜の 所見が治るまで診察させてください。多くの場合水がひいて完全に治るまでに2から3週間かかります。

 急性中耳炎の救急治療
急性中耳炎は、しばしば急に激しい痛みを感じて発症します。特に夜、子供が急に 耳を痛がった時は、鎮痛剤を使用して痛みを和らげ、翌日耳鼻科を受診してください。(小児科などで解熱剤として処方されている座薬や内服の頓服は鎮痛剤で もありますので、それを使用してください。)ただし、耳のまわりが腫れていたり、様子がおかしい時などは救急病院に相談してください。