タバコをやめるのが難しい理由
タバコをやめるのが難しい一番の原因はニコチン中毒にあります。ニコチンは依存性の強い成分です。喫煙者はニコチン中毒になっているので、タバコを吸っ ていないと体からニコチンが逃げていき、ニコチン不足になります。そうすると禁断症状が出て、イライラします。それをやわらげるために、またタバコを吸う ことになります。これがタバコをやめようと思ってもなかなかやめられない一番の原因です。
禁煙治療で何をするのか
現在禁煙治療に使える薬は2種類あります。禁煙パッチ(ニコチネルTTS)と内服薬(チャンピックス)です。禁煙パッチは、皮膚からニコチンを吸収させ て、、体にある程度のニコチン濃度を保つことによって、禁断症状をやわらげながら段階的に禁煙する方法です。一方内服薬は、薬の作用でタバコを吸いたいと 思う気持ちをやわらげ、タバコを吸ったときに得られる満足感を少なくして禁煙する方法です。どちらの薬を使った場合も、原則として、3ヶ月間の禁煙プログ ラムに沿って治療をすすめていきます。
楽に禁煙できるのでしょうか
禁煙治療をすると、何も使わずに禁煙するよりも楽に禁煙できます。しかし、薬を使っていればいつのまにか禁煙できるというわけではありません。タバコを 吸いたいという気持ちに耐えながら、禁煙を続けることが大切です。精神的につらいこともあると思います。禁煙プログラムは3ヶ月です。一番つらい時期は過ぎていますが、その後も再喫煙しないように気をつけながら継続しなくてはいけません。
禁煙すると体重が増えるのか
タバコを吸っている不健康な体が健康な状態に戻ることで数キロ太る人がいます。タバコを吸いたいという気持ちを紛らわすために使う食べ物のためカロリー を摂りすぎることや、禁煙すると食べ物をおいしく感じるようになるのでついつい食べ過ぎてしまうことによって太ることがあります。あまり太るようだと、体 重をコントロールする必要がある人もいます。しかし、一般的に思われているほど太る人は多くはありません。
最後に
禁煙には様々な困難があると思いますが、成功されるともっといい事が待っています。
禁煙治療の保険適応には、ニコチン依存症のスクリーニングテストが5点以上であること、プリックマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること、という条件があります。
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